【コラム】市民オケってどうなん?
市民オケ、入団しました
3年前、思い切って地元の市民オーケストラに飛び込んだんです。もともと社会人からバイオリンを始めた目標の1つにオーケストラの入団がありました。候補のオーケストラは二つあり、自分の住んでいる市と隣の市のオケです。それぞれ、どんな雰囲気か1度お客さんとして定期演奏会に聞きに行きました。アットホームな印象を受けた隣の市の市民オケに入団しようと思いました。
入団の一歩
オーケストラへの入団は、ホームページを見て応募。
ホームページには入団審査があると書いてあり、バイオリンを始めて3年ぐらいだったので、正直門前払いされるかもと思いました(それくらいオーケストラって経験がない人間からするとハードルが高いですよね)。
オケの代表の方と話し、「とりあえず一か月は仮入団期間にしましょう」ということになり、そのあとで審査する、という話になりました。ですが、実際には審査はなく、1か月後にメールで「正団員に承認されました」と連絡が来て、「?」となりました。実は仮入団の間、ずっと審査されてるっぽかったです。ちょっとドキドキでしたが、正式に入れてホッと一息。
練習は週に一度、約40人が集まって、休憩を交えつつ3時間、指揮者をたてて練習します。最初楽譜についていくだけ手一杯で「なんで自分、こんなこと始めたんだろう?」って思うほど大変でした。
意外にもみんないい人ばかり
私は元々インターネットや掲示板で、オーケストラの中の人間関係は複雑だと聞いていました。そのため、もし苦手な人がいたらどう対処すればいいのか、上手くやっていけるかどうか心配でした。
オーケストラによって人間関係は異なると思いますが、私が所属しているオーケストラは、温厚な人が多いです。私は学生オーケストラの経験はないけれど、市民オーケストラでは、みんな大人ですし、平和を好む人が多いように感じます。もちろん、私が知らない間に小さないざこざがあるかもしれませんが、明らかに特定のメンバー同士が仲が悪い、ということはありません。
これは自分にとって重要ですが、メンバーが本当に温厚なので、ミスしても怒られることはありません。
遅刻する人がいても、注意されることもないです。ちなみに、自分は遅刻して注目されて練習室に入室するのはめちゃくちゃ苦手です!(周りはたいして気にしてないですが)
楽譜との格闘
これは演奏の実力によりますが、正直、楽譜見ても「これ、どこだっけ?」ってなること多いです。演奏速度も速いから、練習は本当に汗だく。
お金もちょっとかかる
オケ活動、実はちょっとお金がかかるんです。演奏会ごとに1万から2万円ぐらい。指揮者やエキストラへのお礼、会場費、楽器の運搬費…って考えると、趣味にお金をかけるってこういうことかと実感します。
やっぱり楽しい!
大変なこともありますが、20~30種類もの楽器が一緒に奏でる音楽を演奏する楽しさは格別です。普段クラシック聞かないし、聞くと眠くなる私ですが、演奏するのは最高に楽しいんです。
市民オーケストラでの活動は、音楽の奥深さを知り、同じ夢を持つ仲間たちと出会える素晴らしい経験でした。挑戦も多いけれど、それを乗り越えた時の喜びは何ものにも代えがたい。こんなに楽しいこと、他にはないですよ。やってみたくなったらとりあえず飛び込んでみるのもいいかもしれません。